野球の”原点”が野村ノートに。
今読んでも衰えることない考え方。来世にも伝わるであろうか。
【打者のタイプは4つに分けられる】
すべての打者が共通してもっているテーマとして、私(野村)は3つあると思っている。①変化球への対応の仕方 ②内角への苦手意識の克服 ③特殊球への対応策
こうした3つのテーマから生じる打者のタイプを、私はA.B.C.Dと4つに分けた。
A型:直球に重心を置きながら、変化球にも対応しようとする。
B型:内角か外角、打つコースを決める。
C型:右翼方向か左翼方向か、打つ方向を決める。
D型:球種にヤマを張る(このタイプは根拠を見つける努力をするとよい)。
もちろんそういったケースにも対処の仕方はある。多くの打者には共通する苦手ゾーンがあるからだ。①外角低めのストレート(原点):原点への精度を「原点能力」と呼ぶ ②低めへの変化球 ③特殊球 ④内角への快速球や鋭く小さい変化球
配球というのは常にワンペアで成り立っている。速球に対し遅球(緩急)、内角に対し外角。今はどの投手もスライダーを投げるが、このスライダーと対になるのがシュートである。
高校野球の捕手にはまず教える理論。打者に相対する時に、理解できているとか応用できているとかではなく、まず基礎知識として入れておかなければいけない。
投手は、原点能力は常に意識させている。原点を投げやすくするためににプレートの立ち位置も決めるのは当たり前ですし、右投手であれば右打者のアウトロー、左投手には左打者のアウトローは投球練習の内2/3は入れさせます。