第2章最終。
【配球の原点は打者への意識付け】
配球のもっとも大事な要素、それは意識付けである。
私は投手には真っ直ぐの他にもうひとつ、確実にストライクを取れる球種をマスターしろとうるさくいう。カウント0-2や1-3、いわゆるバッティングカウントと呼ばれ、打者がミエミエの真っ直ぐを持つカウントで、簡単にストライクが取れるようなコントロールのある変化球を覚えなさい、と。
「コントロールのないピッチャーはピッチャーとはいえない」という格言があるが、まさにそのとおりである。そしてコントロールのある投手をリードするのは捕手冥利に尽きる。そのために捕手は、ブルペンで常に投手にコントロールを求めて指導していかなくれはならないのだ。
高校野球でも噂というものでどれだけ周りに意識付けできるかが大切だ。その意味では、取り上げてもらえる選手になることも大切ということ。