第3章突入。指揮官の最初の仕事は戦力分析にある。
【配球は3つに分けられる】
野球というのは失敗のスポーツといい換えることができる。打ち損じ、コントロール、エラー、走塁ミス、サインの見落としなど、まさにミスばっかり。こんなスポーツは他にはない。そのなかでもっとも多いのがコントロールである。
①打者中心の組み立て:相手の弱点を突いたり、反応を見て洞察したりする、すなわち技巧派投手の考えである。データや前の打席の結果から考え、どうしたら相手を打ち取れるか考えていく。 ②投手中心の組み立て:「自分のピッチングをする」というやり方で、相手打者と能力を比較して、打者の力より投手の力のほうがまさっていると判断したときの組み立てである。 ③状況中心の組み立て:点差やイニング、あるいは走者の状況によって考える配球である。
すなわち、”配球術”とは1球1球の応用問題である。
野球をしていると、脳のトレーニングになると思う。現代人にかけている力をスポーツから学べると思う。特に、野球は準備の時間が長いので、特に頭を使うことが必須である。