野村ノート(10)

野球と通じて人間教育を。これは、すべての野球人のなかに置いておいて欲しい考え方である。

「野村ノート」

IMG_2044

第5章 中心なき組織は機能しない

【はき違えたチーム優先主義】

平成17年、日本球界でもっとも信頼が置けるエースはというと上原だった。・・・だがこのフォーム以上に、彼の特徴は原点能力、つまり直球を外角低めに投じる精度の高さにある。・・・こういった場面(ただし右投手対左打者、左投手対右打者には当てはまらないだが)で私は捕手に「原点を要求しなさい」という。・・・その際、原点は死角になっている。・・・実際、内角への対応が遅れるために外角低めの直球を待つ打者はまずいないが、仮に狙われたとしても、原点にきっちり来れば打者はファウルにするのが精一杯である。

それなのに「アメリカが120級で交代してるからそれが先発投手の限界なのだろう」という考え方は固定概念以外の何ものでもない。

【エースは鑑でなくてはならない】

「上原を見習え」「古田を見習え」そういうだけでチームが正しい方向に向かう。

彼らの行動にチーム全体が正しい方向に進めるかどうかかかっているである。

中心になる選手がいるからチームはうまく機能するのだ。

【自己中心は致命傷】

「思考が人生を決める」といわれている。

「どの道をとったか」「何を選んだか」という小さな選択肢が、周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、そして最終的にはその者の人生を運命付けていくのである。

基本的な思考パターンがその人間の行動パターンを造る。

わたしも、mind setの話をよく選手にはしている。自分がとる行動に内、意識の世界と無意識の世界ではどちらが多く影響を与えているか。これは、歳を重ねるほど無意識の世界が多くをしめてくるようになる。高校生にもなるとある程度自分のmind setというものが確立されてきて変化させることが難しくなってくる年頃になるが、そこでも強烈な意識を加えることでまだ変化は可能な時期であるとも思う。

選手にどれだけ正しいmind setを植え付けるか。これが指導者の力の見せ所でもある。

 

広告

投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。