野村ノート 野村克也
第6章 組織はリーダーの力量以上には伸びない
ー将来性ほどあてにならない言葉はないー
社会人の監督をやって感じたのは、高校生を獲得してプロの二軍で育てるより、社会人のほうがはるかに育つということである。
プロの二軍のシステムも一軍と同じ長い公式戦で、勝率で争っている。一方、社会人はトーナメントである。だがら、負けられない。
選手が長く野球を続けられるという、世界に誇れる日本のシステムを守るために、高校、大学、社会人、プロといった各野球組織が本気になって共存を考える時期に来ているのではないか。
日本国内における”野球”というスポーツの在り方について述べている。野球界の底辺側にいる人間としても本気になって考えていかなければいけないことになる。
少年野球は中学野球につなげるためにある。
中学野球は高校野球につなげるためにある。
高校野球は大学・社会人につなげるためにある。
大学・社会人はプロにつなげるためにある。
野村ノート 野村克也