バッティングの理屈 落合博満
第1章 野球は理屈で考えよう「いいバッティング評論家を目指そう」
ー技術のいい部分、悪い部分を見極められる目を養おうー
バッティングのようにデリケートな動きを指導する際に大切なのは、その選手のいいスイングを何度も見て頭にインプットしておき、試合などで結果が残せないでいる時に『何が原因なのか』や『どこか崩れているのか』を的確に指摘してやることだ。
バッティングの話を選手としていると”なぜ今日の試合で結果が出たの?”などの質問をすると「いや、わかりません。」「何となく打てました。」などの答えが帰ってくることが多いように思う。
そこで、選手には間違えていても良いから自分の結果に理屈をつけて説明できるようにしなさいと指導している。そうすることで次に向けてフィードバックすることができる。”感覚言葉”という共通言語を使用しているが自分自身が自分のベッティングの評論家になることが大切だと思う。
落合博満 バッティングの理屈 三冠王が考え抜いた「野球の基本」