バッティングの理屈 落合博満
第2章 目とバッティング「高打率を残すためには、目の錯覚と戦え」
ー打率4割の条件は、目の錯覚を解消することだー
目の錯覚を嫌がる落合さんは、足場や立ち位置にもこだわり毎回変わらないように心がけるべきだと言っている。
高校生の練習に付き合っていると打撃練習の時に打席を適当に引いているチームが多いと思う。ラインが適当なのだから立っている位置ももちろん適当である。その環境で練習をしていて、実際のゲームで見逃し三振をしてくる。当たり前ある。練習の蓄積が間違った形で行っているのだから意味がない。
「コンパクトなスイングと早い始動は、”大魔神”をも攻略する」
ー早い始動と深いトップの位置で、ボールを長く見ようー
投手の持ち球を評価する時に『打者の手元でグッと曲がるスライダー』とか『ストンと落ちるフォークボール』などという表現が使われるが、実際にこんな変化をするボールはない。科学の目で見れば、変化球は緩やかな放物線を描きながら打者に向かっていく。
コンパクトなスイングの定義は『トップの位置はより深く、バットは一直線に振り出し、フォロースルーは大きく』と書いた。
その結果、ストレートだと思ってスイングを始め、フォークボールだとわかった瞬間にスイングを止めることもできる。
落合博満 バッティングの理屈 三冠王が考え抜いた「野球の基本」
http://www.amazon.co.jp/落合博満-バッティングの理屈