バッティングの理屈(15)

バッティングの理屈 落合博満

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第5章 上半身のメカニズム「”バッティングの壁”は誤解されている」

ーフォロースルーでは回転運動のパワーを逃がそうー

また、「投げたあとのふらつく動きを抑えよう」などと考えたら、回転自体に大きなパワーを加えられなくなるだろう。私はハンマー投げをした経験はないが、この見方に違いないと思う。

スイングの基本うんぬんは一切考えず、体がふらつくほど力まかせにバットを振ってみる。フォロースルーが大きくなり、バットのヘッドが無理なく抜けていくのが実感できるはずだ。実は、フォロースルーの階段まで体の投手寄りの側面に壁を作ることを意識せず、体が開いても大きくバットを振り抜くことが、より強くより遠くへ打つための秘訣なのである。

フォロースルーの階段で壁を作ることの弊害。

壁を作ったフォロースルーでは、バットを振り抜く場所が制限されてしまう。

まとめると、『体の投手寄りの側面に壁を作る』ことは、バットと両腕が一直線になる瞬間までは大切である。

「壁を作りなさい」という指導者の言葉を聞き流し、フォロースルーではパワーを自然に逃がす方法を模索した。

プロでは「落合のスイングは体が開いている」と言われていたが、私には「理屈に基づいてやっている」という自信があった。そして、高い数字を残すと、そうした声も聞こえなくなった。バッティングにおいて、やはり理屈は大切なのである。

 

落合博満 バッティングの理屈 三冠王が考え抜いた「野球の基本」

 

 

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投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

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