バッティングの理屈(17)

バッティングの理屈 落合博満

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第5章 上半身のメカニズム「捕手寄りの腕のヒジの使い方を覚えよう」

ー捕手寄りのヒジの使い方は外国人選手を手本にしようー

そこで大切なのが、トップの位置から振り出すスイングのスピードを落とさなよう、スムーズに体の前を通すことである。ここでは、この動作を”ヒジを抜く”と表現する。

なんとかヒジを抜こうとするあまり、どうしてはならないことも書いた。

投手寄りの腕をトップの位置に入れる際、肩を一緒に動かしてはならないことも書いた。

この2つのことに注意しなければならない。そして、日本人の打者が最も不注意なのがこのポイントだ。

左打者の場合は、この2つのポイントがうまくできていなくても、それなりの成績を残すことができる。それは、野球という競技が『打ったら一塁へ走る』と決められているからだ。

左打者が本塁打を捨て、すべてのボールを三遊間方向に打ち返せばいいというバッティングをするのなら、ある程度の打率は残していけるだろう。

私は体を開いてしまう打者が多いことが大きな原因だと感じている。

私がロッテ時代にクリーンアップを組んだレロン・リーも、捕手寄りのワキを開いて構えていた。日本人選手なら「ワキを締めろ」と矯正されてしまいそうな構え

水平にしたヒジを下ろすスピードも、スイングの加速に生かすのだと言うことだった。

投手寄りの腕はスイングをリードし、捕手寄りの腕はボールを押し込むという役割を果たしている。

 

落合博満 バッティングの理屈 三冠王が考え抜いた「野球の基本」

 

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投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

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