勝てる野球の統計学 鳥越規央
3.防御率だけでは見えない名投手の条件ー失点に占める投手の責任の割合
クオリティスタート(QS.Quality Start)「先発で6回以上登板し、自責点3点以下に抑えた」ときに記録させるものである。
投手が許す出塁数を少なくすれば、おのずと失点が減少するという観点から、「1イニングあたりに許す出塁数」を表す指標が重要視されるようになった。この指標をWHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)と呼び、
フライを打たれる比率の高い投手「フライボールピッチャー」と呼ぶ。
「打たせて取る投手」つまり三振を奪いにくいのではなく、打者にゴロを打たせて効率よくアウトを取りにいく投手のことを「グラウンドボールピッチャー」と呼ぶ。
投手が打たれる打球の種類をゴロ、フライ、ライナーに分類し、ゴロとフライの比率を測るGB/FBという指標で投手のタイプを判定することがある。
背負ったランナーを生還させない力IR%。中継ぎ投手が残したランナーを背負った状況で登板するする場合が多々ある。そのようなランナーをインヘリテッド・ランナー(Inherited runners,IR)と呼び、このランナーを生還させないことが中継ぎ生還させたランナーの比率であるIR%という。
投手に対する指標が打者に対する指標より少ないイメージ。それだけ、投手は野球において主体な部分が多く。そして、結果は守備などの要因に左右されるということだろう。よって、投手の評価に直結するGB/BBやQS程度の指標で良いのだろう。それ以外は、球速やコントロールやタイミングを外す変化球があるのかフォームはどうなのかなどの技術面に集中する必要があるのでは。
みなさんはどう考えるか。意見下さい。
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