バッティングの理屈
第6章 スタンスについて考える「オープンスタンスの注意点」
ーオープンスタンスの右打者は、左中間からライト方向をターゲットにしようー
ここでは、軸足の置き方から考えてみたい。
軸足のつま先を捕手寄りのヒザと腰は開いた形になる。だから、どんなにレフト方向へ引っ張ろうとしても、捕手寄りの腰の回転が遅れてくるから、打球は右方向へいってしまうことが多くなる。
軸足のつま先を投手寄りのヒザと腰はすでに回転を始めた角度になっているから、打球はレフト方向が中心になるわけだ。
肩の移動範囲が大きくなれば、自分の視野が変わってしまうことは何度も書いている。そこで、肩のラインだけでは構えの時点からスクエアにしておくか、これ以上は閉じてはいけないというラインを覚えておくことが重要になってくる。
両目で投球を捕捉できることから、正しくボールを見て、目の錯覚を解消できるというメリットがあり、体を開いているから捕手寄りの腕のヒジの抜けもいい。
まず、この場合のオープンとは構えの段階だけであるということである。ステップ後については何も言及していないということでる。打撃を考える時に、ステップ前とステップ後を明確に分けて考える必要があることは伝えておきたい。