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【求めたい柔らかさと硬さの共存】
先ほども申しましたように自分は柔らかいグラブが好きなのですが、ある部分に関してはしっかりとした硬さがほしいです。具合的には親指と小指の付け根の部分、そして人差し指の芯の部分の3か所。この3か所にしっかりとした硬さがあると、長期間使い込んでもグラブの型が崩れにくくなるのですが、ミズノのグラブはこのポイントをしっかりと押さえています。
【現在の技術に見合ったグラブが必要】
「捕れる場所が広そうなグラブだな」と言われますが、普通の人のグラブよりは捕れる範囲が広いグラブだと思います。捕球ポケットの個数が多いというよりは、1個の巨大なポケットがあるという表現が近いかもしれない。
ぼくはグラブを握らずに捕球する「当て捕り」が上手ではないので、捕れる範囲を広くしておいて、アバウトな感覚でもグラブにボールが入ってくれる感覚がほしいんです。
すぐにボールの握り替えができるように、人差し指、中指の付け根あたりで捕りたいという願望はあるんです。理想はやはりそこの1か所しか汚れないようなハンドリング技術ですから。
【ウェブの好みは終始一貫】
ウェブに関しては宮本慎也さん石井琢朗さんといった守備の名手たちが使っていたことで知られる、この形のウェブが好きで、中学生時代から愛用しています。十字型のクロスウェブを使用した時期もあったのですが、やはりこのウェブが使っていて一番しっくりくることに気づき、戻しました。
私もこのウェブが一番好きかもしれません。良い守備は良いグラブが必ずセットになっていることが多い。守備理論を学ぶことも大切、しかしスポーツ技術は用具の発達とともにある。そこに着目しない選手は成長は難しいとも考える。