非常識のすすめ 里崎智也
第1章 非常識という常識
【野球界用語のウソ】
・「まずボールから入れ!」→単に、ボールから入れは指導者の無責任。どのボールから入るのか。2球目は何を投げるのか。明確な意思を示すべきと述べている。
・本来は、ツーゼロから打たれようがツースリーから打たれようがどちらも一緒だろう。
・カウント0-2から、単に1-2にして、様子をみる意義はどこにもない。
・「広く攻めろ!」→四隅にコントロールできる技術がないと意味がない。広いとは、アウトコースをギリギリに狙うことなのか。見逃せばボールになる落ちる変化球を選択しとという意味なのか。曖昧すぎる言葉だ。
・「強気でいけ」「攻めろ」→インコースのストレートを示すのか。ストレートだから強気、変化球だから逃げている、というステレオタイプな考え方は、もう古い。
・「逃げるな!」→ど真ん中勝負のことなのか。インコース勝負のことなのか。ボールが続けば、ベンチはなんとかのひとつ覚えのように「逃げるな」と叫ぶが、そのピッチャーに、ただストライクを取る技術が足りなくて、ボールが続くケースもあるのだ。
こういう野球用語の曖昧さから正していかなければ、野球界はいつでもたっても変わらないと思う。里崎さんも同じ意見のようだ。しかし、野球界全体で共通認識を持つことは難しいのでチーム内でもは少なくても共有する必要があるだろう。
他にも、「打たれて良いよ」という言葉もあるが、過去にある投手が言っていたのは「ピッチャーは打たれたくない生き物だ。何も考えず”打たれろ”言われるのは嫌いだ」と言っていた。これも捉え方の問題だろう。「打たれて良いよ」というのは”ストライクゾーンに投げよう。フォアボールはやめよう”という意味だろう。決して、”お前なんか打たれろ”という意味ではない。
野球用語は不思議なものも多いので、選手と年齢差があるときは一つ一つ共有していく必要がある。
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