非常識のすすめ 里崎智也
第3章 異端のキャッチャー論
【3・2秒の攻防】
・セカンドスローの話。速いと言われるランナーで3・2秒から3・3秒。つまり、ピッチャーのクイックと僕のスローイング、野手のタッチの時間を合わせて秒数が3・2から3・3秒以内でないとアウトにできないという原理原則がある。
・キャッチャーは、ピッチャーのボールを受けたところからセカンドもしくはショートがボールを受けるところまでのタイムを計測するが、1・9秒から1・95秒以内で投げれば合格だ。これが、逆に1・95から2・0秒以上もかかってしまうと、もう盗塁フリーパスのキャッチャーということになる。
・ランナーがスライディングしてくる場所にドンピシャでストライクを投げる”ゼロタッチ”が理想形だが、ボールが少し上にそれただけで0・1秒はプラスになる。
・僕は盗塁阻止の責任はピッチャーが70ぐらいのパーセンテージを背負っていると思う。プロの世界では、選手側から「あいつのクイックは速いから走れないな」「牽制もうまいから難しいよな」とよく聞くが「あのキャッチャーは肩が強いから走れない」とは聞かないのである。
・”ピッチドアウト”投手が打者の届かないアウトコースに投げること
時間感覚は大切です。セカンドスローも時間が大切です。これは、計らない理由がない。よくセカンドスローの練習を漠然にしている練習風景を見るが意味がわからない。全て測って記録して置くべきだと考える。平均もとってそれでレギュラーを決める要素にしても良いと思う。
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