前回に続き「球持ち」という野球用語について球辞苑の内容を元に考えてみます。
曖昧な野球用語を同じ認識で捉えるための作業になります。
【球辞苑「球持ち」】
[シカゴ・カブス 上原浩治選手]
まず一言目に「球持ちが良い、球持ちが悪いっていう表現が僕にはわからない。」
→「球持ちが長い、短いで表現するべきである。」
球持ちが良い=リリースポイントが前・長いという事であるならば、上原投手はリリースが短いので球持ちは短いという事になります。
球持ちが良い方が球速より球が速く見えると言われますが上原投手は球持ちが悪く・短くても球速以上に球を速く感じている選手が多い投手です。
よって、「球持ちが良い・長い=球速以上に感じる」というのは間違えという事になる。
かつ、「球持ちが良い・長い=良い投手」というのも間違えという事になるだろう。
上原投手のテクニック①日によって足の上げ方を変えて、打者のタイミングをズラす。
上原投手のテクニック②投球動作の始動からリリースまでの時間を短くし、打者に考える時間を与えない
今回は上原投手の記事だけをまとめた。
球持ちという言葉の曖昧さがさらにわかりにくくなる結果となった。しかし、私個人としても球持ちが良い・悪いというものはなく長い・短いという表現が一番だと考える。長い・短いを屈指して打者を翻弄する技術の事を”球持ち”ということになると考える。そして、球速を速く感じる、つまり”ノビ”のある選手は球持ちが長い・短い関係なく、他の要素が関係している事がわかった。