科学する野球 バッティング&ベースランニング 平野裕一
第1部 バッティングの科学 The Science in Batting
Batting1 〜地面反力を科学する〜打撃時に地面を押す力
【軸足の内側でタイミングをとる】
・軸足裏の内側で投手側への身体の移動を調節し、強く打つために母子球を働かせ、その勢いを踏み出し足裏の外側で受け止めている事がわかった。
・あの元巨人軍の長嶋茂雄選手の、ヘルメットを飛ばした空振りの有名な写真は、踏み出し足は外側で支えられて足裏が見えている。
日本では、スイング後の体(体勢)が安定していないと“良くない”とされています。では、長嶋茂雄さんは良くないと言うことになりますね。通算2471本の安打を重ねた選手の振り終わりは画像の通りです。踏み込み足は回転により返っています。多くの指導者が目指す振り終わりの形とはかけ離れていることがわかります。
では、Q振り終わりの形ってなんでも良いのではないですか?という問いにぶつかる。
私個人の意見では、踏み込み足は返った方が良いと答えるが一般論で言えばなんでも良いという事になるだろう。安定してバッチリ停止しても良いし、私がいうところのフラフラしても良いし、足首が返っても良いという事になります。
加えて科学的には、踏み込み足外側で体重を受け止めるのであれば、足首が返るのは必然になるだろう。
野球の常識を疑い、科学的認識を指導に活かせる指導者でありたいと思います。あなたの教わっている指導者は大丈夫ですか?あなたのお子さんが教わっている指導者は大丈夫ですか?指導者を選ぶ権利は選手にあります。探して下さい。行動して下さい。