科学する野球 バッティング&ベースランニング 平野 裕一
第1部 バッティングの科学 The Science in Batting
Batting5 〜バットの動きを科学する〜降り出しからインパクトまでのバットの動き
【バットの動きをつくってから振り始める。】
・1つは降り出しの際に肩の後ろで小さな回転をともなって出てくるパターン、もう1つは動き始めるとすぐにバットの重心が下へ動き出すパターンである。静止させたままのバットを振り出すことには無理があるため、何らかのきっかけを使ってバットの動きをつくってから振り始める。前者ではバットを加速する時間が長くなるのでバットのスピードは出しやすいが、いろいろな投球に対応するのは難しいのかもしてない。後者のように余分な動きを少なくすればきっかけを得難いので振り始めるために工夫がなされるだろうともいう。あるキューバの打者では、振り始める前に一旦ホームページ方向に傾けられたと見られるバットヘッドが元に戻る過程でバットが振り出されていた。「バットのヘッドを入れる」という動きである。この前後へのわずかなコック(ピクッという動き)
・動き出しのきっかけをつくるのであればわずかなコックは問題ないのだろう。
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