GRANDSLAM.6 河野 慶
【感じること】
個人的に”感じる”などという曖昧な世界があまり好きではない。
ー 本 文 ー
次に、”感じる”こと。
自分の体内で起こっているエネルギーの循環に耳をすませるのじゃ。エネルギーは全身を途切れる事なく駆け巡り感覚を研ぎ澄ませる。
達人は静かに立っているようで、内側では膨大なエネルギーのやりとりを行っておるのじゃ。
感じる事によって体は…反応で動けるニュートラルな状態になる。
そして、”待つ”こと。
”待つ”事は自分の間合いに相手をとらえるということ。
ほとんど静止しているようなわずかな動きの中で先の先、後の先を読み合い、相手から正面から外れ、自分の正面に相手をとらえる。
小僧の構えが、東雲を食った。じじいが遺してくれた秘伝の技術じゃ。
このあと、主人公の世界はヒットを放ち先制する。6巻の内容で参考になったのはこの部分だけだ。
打撃の公式:タイミング(スイング+予測)=打撃・結果
ここでの”感じる”や”待つ”などの曖昧な言葉は打撃の公式のタイミングと予測に含まれてくるだろう。
日本人の特徴かもしてないが、「目に見えない何か」を信じすぎるところがある。もちろん、全てを否定する事はしないが、その「目に見えない何か」より自分が確証を持てる技術にもっと目を向けてほしい。それを全て準備し終えた後に、やれ”感じる”や”待つ”、”立つ”や”心を整える”を意識すればいいと思う。多くのアマチュア選手は心に考えを及ばすに値しない技術レベルしかないだろうというのが個人的な見解だ。
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