東大と野球部と私 桑田真澄
【第1章 「野球伝来」のチームだからこそ】
[練習初日・技術「効率的な練習を取り入れよう」]
・制球をよくするために、1球ごとに繰り返す作業があることを伝えました。
・最初に行なうのが『準備』です。「アウトコース低めに投げるために、頭が突っ込まないように気をつけよう」と投げる前に1球ずつテーマを決めて準備するのです。投げた後には、「アウトコース低めに狙ったけれど、真ん中高めに行った」という『実行』の結果がすぐに出ます。その実行に対し、捕手から返球を受けて次の投球動作に入るまでのわずかな時間に「なぜ真ん中にシュート回転してしまったのか」「頭の突っ込みはなかったが、左肩の開きが早かったな」と『反省』をします。そして、その反省を活かし、「次の球をアウトコース低めに決めるためには、左肩の開きを少し遅らせよう」と、再び『準備』『実行』するのです。
・野球選手はプレーが止まる1球ごとに、『準備』『実行』『反省』というプロセスを繰り返します。練習では、このプロセスを「やりきる」ことが大切で、結果はそこまで気にしなくてかまいません。そして試合では、練習でやりきったプロセスを、自信を持って実践するのです。
激しく同意。このフィードバックの作業を手伝うのが指導者の仕事。指導ではなく補助。技術を身につけるのは選手本人。指導者はこの基本的な考え方を崩してはいけないと考えている。そして、選手は技術取得のモチベーションを自分で管理しなければいけない。「何か、よくわからないけど、野球がしたい!」と内在的に動機づけられていることが重要である。
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