攻撃的守備の極意
立浪和義
【第1章 「立浪流」攻撃的守備の極意】
[PL学園時代に培われたプレッシャー耐性]
・厳しいプロ野球の世界で、攻める姿勢を持ち続けることができたのは、PL学園で3年間を過ごすことができたからだと思う。
・グラウンドに早く来て、金属製の熊手のようなレーキという道具で土を細かくしてから、トンボ(整備用の道具)を丁寧にかけるようにしていた。ただなら酢だけではない。定位置の後ろから土の高さを確認して、低くなっているとことがあれば、高いところから土を持ってくる。代々、先輩から伝えられているグラウンド整備法だ。
・守備というのはボールに対する恐怖心を覚えてしまうと、一歩目のスタートが切れなくなるものだ。
・レギュラークラスの先輩のプレーを間近で体感できるPL学園ならではのシステムだったからこそ、大きな刺激を受け、向上心を持つことができた。1年生ですぐに、守備上達のための「特等席」で練習を積めたことは、自分自身の大きなターニングポイントになった。
プレッシャー耐性というのは大切で、競技成績に直結する力だと考える。しかし、メンタルトレーニングで鍛えるべきことにもかかわらず、現代野球界では先輩や監督からの圧力のみで鍛えられている現状には問題があると考える。社会であればただのパワハラですからね。このような形で身につけたプレッシャー耐性は野球界で通用しても社会では通用しないし、自己改善はできないです。それを持って「教育」だと思っている野球指導者が多すぎる。変えなければいけない問題の一つだ。
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