東大と野球部と私
桑田真澄
【第3章 敗戦の中で続く成長−指導日誌②2013年秋季リーグ−】
[選択と集中]
・野球がうまくなるためにやった方がいいことは確かにたくさんあるのですが、これからは自分にとって何を優先的にすべきかを『選択』してください。変化球は四つも五つもいりません。2〜3個に絞りましょう。トレーニングも、あれもこれもやるのではなく、自分に必要なものを選択してやるようにしましょう。そして、選択したことを『集中』してやっていきましょう。
・僕は投手陣に「イメージと実際の動きにはギャップがある」という話をしました。そのギャップをできるだけ小さくして行くことが上達の近道です。
・「傾斜のない状態でのネットピッチングや立ち投げはいらない」と再度伝え、ブルペンでのインターバルピッチングを週3回やるよう提案しました。そして、大事なのは、「何球投げたか」「変化球が曲がったか」ではなく、「狙ったところにどれだけ投げきれたか」であることも再認識しました。
選択と集中。そして、その裏にある分散を効率よく練習する必要がある。それを考えると指導者は考えることがたくさんある。加えて、考えることがありすぎてワクワクするはずだ。これを考えないという選択をする指導者は指導者であるべきではないと考える。
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