東大と野球部と私
桑田真澄
【第3章 敗戦の中で続く成長−指導日誌②2013年秋季リーグ−】
[古巣・巨人2軍との練習試合]
・この試合の先発投手は、安心して見ていられるところまで成長してくれました。打たれたコースは失投でしたが、捕手の要求したところに投げたボールは凡打に打ち取ることができていました。バッテリーの組み立てどおりにアウトがとれたことは、自信につなげてほしいと思いました。
・大切なのは「マウンドでストライクが入らず苦しかった」という反省材料を次に活かせるかどうかです。それは、チームメイトでも監督でもなく、自分自身がやるしかありません。気持ちをきちんと入れ替えれば、必ず次に活きてきます。
コントロールがどう考えても悪いのに自分自身でそれを認識できない選手がいる。これでは指導しようがない。ストライク率などの数字を出せば簡単だが私一人でそれをすることは不可能だ。保護者の方々はお茶や炊き出しはしなくて良いのでどうせ手伝ってくださるのであれば、こういった統計処理や動画撮影、編集を手伝って欲しい。それの方がよっぽど選手のためになる。
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