攻撃的守備の極意
立浪和義
【第2章 経験して極めた各ポジションの流儀】
[ショートの命は「足」]
・不思議なもので、足が動かなくなると、気持ちの面でも受け身になりやすい。体と心は同調しているこtが多いのだ。守備で言えば、一歩目のスタートが遅れ、その結果がエラーにつながってしまう。足がどれだけ動くか、これは野球選手にとって大事なポイントだ。
・三遊間の当たりはフットワークと強肩がなければ、アウトを取ることはできない。この時ショートが意識することは、「後ろに下がらない」ということだ。守っている位置から、斜め前に切り込んでいく。イメージとしては45度ぐらいだろうか。打球が遅ければ、もっと鋭角に切り込んでいく。
・2アウト二塁で三遊間を抜けそうなゴロ。こんな場面では、打者走者のアウトを優先するか、それとも後ろに下がって捕り、二塁走者のホーム生還を防ぐか。このあたりの判断力が重要になって来る。もし、レフトが前進守備を敷いていれば、三遊間を抜かれてたとしても、ホームで刺せる可能性がある。そうなればショートは前に出て、勝負することもできる。内外野の守備位置、さらには塁上のランナーの走力やリード幅の状況までを頭に入れ、心の準備をしておき、バッターが打った瞬間に、即座に判断して最善のプレーを選択していく必要がある。
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