投手論
吉井理人
【第1章 投手のダンティズム】
[投手の面白さは30歳から]
・20代は力任せのそれこそ野蛮なピッティングで、抑えることもあれば、痛い目に遭うことも経験した。その中でなんとなくではあるが、ピッチングのコツを掴んでいった。ストライクゾーンの中で勝負したいと思っていたのが、ボールゾーンでもいいのだと思えるようになったのもその頃だし、ど真ん中だけは投げていけないと教えられてきたことに対しても、状況や配球によってはど真ん中でも打たれない時があると知った。
・その選手が不調になったのは何が原因なのか?コンディションはちゃんと整えていたのか?本当に練習をサボっていて、コンディションが落ちてきてダメになっていたのなら、戻そうとしても無理だが、そうでなければ、新人選手よりはるかに高い確率で戦力として計算できる。野村監督の再生工場ではないが、考え方次第で、現役選手の寿命は延びるし、復活できる選手は増えるはずである。
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