投手論
吉井理人
【第2章 投手に必要な三つのコントロール】
[三種類のストレート]
・現役の頃、「自分のストレートには三種類ある」と発信したことがある。三種類といっても球種的なものではなく、あくまでも力の入れ加減、微妙な感覚での問題だ。
・僕は試合のほとんどを、八〇パーセントの力で投げていた。これがもっともピッチャーが力を出せる状態だと分かっていたからだ。ところが、時としてもう少し落としてもいいのではないかと思うシーンがある。140キロ台で投げているなら、135キロぐらいか。
・世界記録保持者がそこまで考えているのなら、自分たちはもっと力のコントロールを普段から意識しないといけないと痛感した。試合に入れば打者に集中できるように自動操縦にしなければいけないから、試合前の練習こそ、どれくらいの力加減でやるべきを把握し、体に覚え込ませる。これもまた大事なコンディショニングである。
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