谷繁流キャッチャー思考
谷繁元信
【第1章 ピッチャーとの関係を考える】
[ピッチャーに掛ける言葉の引き出しを持つ]
・ピンチになった時、キャッチャーはマウンドに行ってピッチャーに声を掛けます。ピッチャーを鼓舞することがいちばんの目的ですが、間を作って試合の流れを変える効果もあります。
・中には、なかなかいいところが見つからないピッチャーもいます。そんな時は、思ったままに「お前にはこれが足りないよ」と伝えました。基本的には余り持ち続けるようなことはせずに、「今俺はお前のことをこういうふうに見えているよ」と率直に伝えるのです。
・場面にもよりますが、変に熱くなるよりも、ドライに、理論的に伝えた方が相手に伝わりやすいと僕は考えています。〜そのためには日常頃からしっかりとピッチャーのことを観察し、相手のことを知り尽くしておかなければなりません。
・僕はその引き出しを増やすために、とにかく本を読みました。仏教の本、メンタルの本、名言集の本などを、時間がある時に繰り返し読む習慣をつけていました。本には、「これ使えるな」「こういうふうに説明すればいいのか」と思えるヒントがたくさんありました。〜テレビや新聞などで「これ、いい言葉だな」と思うものがあれば、メモをしておいて、いざという時に作ってみたこともありました。
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