東大と野球部と私
桑田真澄
【第3章 敗戦の中で続く成長】
[1年間の往復とオフの過ごし方]
・「オフにやるべきことは三つあります。①故障や怪我があれば、完全に治すこと。②また打ちたい、投げたい、野球をやりたいと思えるまで、精神的にも肉体的にもしっかり休むこと。③春に向けて体調を整えて準備すること。〜」
・足の裏全体で土をつかむイメージでまっすぐバランスよく立ち、右肩を下げてヒップファーストを作る。このプロセスを10回ずつ繰り返します。
・投球動作で左足を踏み出して着地をした時に、一度動きをストップする練習をしようと提案しました。
・ボールを握った手を下に落としておけば、リリースまでに加速する距離を稼げるのですが、早く右手を上げるとその距離を作れません。
・正しい動きができると筋肉は大きくなります。僕も最盛期には174cmで83キロまでになりました。
↑私も身長が175cmで現在体重が83kgなのでほぼ桑田さんと同じ。
・打撃練習を見ていると、みんなつま先が閉じていることに気づきました。解剖学的に言って、つま先を開かないと腰が回らないはずです。みんな打席で重心がずれてしまい、腰が全然回っていません。腰が回転しないと球は飛びません。おそらく「ステップした前足のつま先を開いてはいけない」と教えられてきたのではないかと思います。
・技術的なことではありませんが、僕が何か声を掛けたり、アドバイスしたりすると、そのたびに帽子を取る選手がいました。「時間がもったいないから、わざわざ取らなくていいよ」と伝えました。グラウンドではプレーヤーズファースト(選手最優先)
・ただ、体を休めても頭は使ってくださいと言いました。オフが終わったら、自分の課題、長所、性格をまとめた自己分析カルテを提出するようにお願いしました。
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