攻撃的守備の極意
立浪和義
【特別対談中編 立浪和義×宮本慎也 プロフェッショナル守備編】
[ショートとサードの違い]
・最初にサードをやった時は、正直なめていたんですよ。簡単にできるやろうって。でも、やって見ると、ショートよりも難しかったですね。ショートのときはピッチャーが投げる球と、バットの軌道が見えるんで、準備ができるんです。
・マートンは体が開かずに、最後の最後にバットだけ出てくるんですよね。これはもう、いいバッターの証です。調子を落としているバッターは先に体が開くので、バットの軌道が見えやすい。見えれば、「来る!」と準備ができるです。でも、マートンは体が開かずに、バットがパチンと出てくる。それでサードに引っ張られて、強烈な打球に差し込まれてしまいます。
・打球の正面に入らずに、斜めに見るイメージですね。意識的にボールとの距離を取る。正面に入ると、ボールとの距離感がつかみづらくなって、体も固まってしまいますから、それを意識しだしてから、打球に対応でいるようになりました。
next:「攻撃的守備の極意」31
back:「攻撃的守備の極意」29
#野球 #baseball