攻撃的守備の極意
立浪和義
【第4章 守備を変えるグラウンド環境と道具】
[ホーム球場のアドバンテージ]
・ナゴヤ球場は本拠地ということもあり、グラウンドキーパーの方とも親しくさせてもらっていた。一緒に相談しながら、土の状態を調整してもらうこともできたのだ。
・盗塁王の常連だった赤星憲広選手(元阪神)が現役のことには、彼が走りやすくなるように走路の土を硬くしていた。特に一、二塁間の走路がそうだ。硬い方が、ランナーはスパイクで土をしっかりと掴むことができて走りやすい。
・これは見ている人にはわからないが、土のグラウンドの方が手にボールが馴染んで投げやすい。〜ごろが転がる間にボールの表面の牛革が土にうまい具合にまみれてくれるからだ。特に黒土のグラウンドは、いい具合に馴染んでくれる。〜土に塗れることで、不思議とボールが軽くなる感覚まであった。それぐらい、いい感じになる。同じボールを使っているのに、人工芝と土のグラウンドでは体に感じる重さが違うのだ。
これはプロフェッショナルな意見だ。
アマチュア選手にも落とし込むのであれば、選手には自チームのグラウンドの自分のポジションぐらいは管理して欲しい。練習中にイレギュラーによる怪我など防止しなければいけないのは当然だが、それより「ゴロ恐怖症」になってはいけないということが一番大切である。
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