投手論
吉井理人
【第3章 投手コーチが教えられるたった一つのこと】
[高卒ルーキーの課題]
・だがキャンプで見た彼らがビデオとは別人になっているのは、彼らの多くが、前の年の後半をほとんど練習せずに過ごしていたことが大きい。
・だから僕が、高卒ピッチャーに最初に考えるのはなるべく六ヶ月間で、高校の時の一番いい状態に戻してあげようということだ。ある意味、体じたいを元の成長できる可能性を秘めた状態に戻すのだ。
・できることなら日本も九月にドラフトを早めて、そのままプロの練習に参加できるようにしてもらいたい。何よりもこのブランクを与えることが日本のプロ野球選手の才能を潰していることを球界全体で考えるべきだ。
・大学野球の人気も下がり、社会人チームの名門が次々と廃部を余儀なくされている。プロ野球が高卒選手の育成も担うのだという自覚が、もっと広く浸透していくことを願う。
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