野球センスの極意
立浪和義
【第2章 打撃センス解説&列伝〜野球センスを磨くバッティング】
[グリップの違いに見える「選手の個性や打撃スタイル」]
・グリップをあけることで、インパクトで後ろの手が寝づらくなり、ヘッドが立つ。高めの直球にヘッドが下がりやすい打者は、あえてあけてみるのも1つの策と言える。
これは、逆です。実際にやって見てください。両手を離してバットを持つとヘッドは下がりやすくなります。ヘッドが立つ理論を掲げている人はそれを脳で意識しているからだと思います。これを「素敵な勘違い」と言います。スポーツ全般的にこの素敵な勘違いで大体うまくなります。これを与えることも指導者の一つの技術でありますが、長続きするかというとそうではないと思うます。
かつ、ヘッドは下がった方が良いので両手の間を開けてもいいですが、私個人は開ける意味を感じられません。
・プロ通算23年間で右手の小指をグリップエンドにかけ、目いっぱい長くバットの端を持った方が遠心力を効果的に使え、ボールに強いインパクトを加えられる。
私個人は、みんなグリップエンドに小指はかけるべきだと考えます。それで、長さの克服が難しい場合は短いバットを使用すればいい。バットを短く持つ必要は全くないと考える。短く持つ指示をしている指導者はそのまま、「お前は打つな」と指導していることになるだろう。
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