野球センスの極意
立浪和義
【第2章 打撃センス解説&列伝〜野球センスを磨くバッティング】
[基本は直球狙いながら、臨機応変な対応も、野球センスの1つ]
・私は、若いことから「基本はストレート狙い」で勝負してきた。それは、「速いストレートを狙って打てなければ、プロの世界で長く活躍できない」という思いがあったからだ。変化球ばかり狙っていたら、いずれは直球に差し込まれる時が来てしまう。調子のいい時は、直球を待ちながらも、甘い変化球に対応することもできていた。
・バッターボックス内の前後の立ち位置によるメリットとデメリット
『ピッチャー寄りに立つ』◎変化球の曲がりっぱなを打つことができる ×ストレートが速く感じられる ×ストライク、ボールの見極めがしづらくなる
『真ん中あたりに立つ』○ストレート、変化球のどちらにも対応しやすい ○中間地点なので、相手投手の球筋を見る目安となる
『キャッチャー寄りに立つ』◎ボールを見る時間が長くなり、球筋を見極めやすくなる ◎ストレートが遅く感じやすくなる ×変化球の曲がり具合が大きく感じられる
・藤川投手と対する時は、「ベルトから下しか打たない」と決めて、低めに目つけをするように心がけていた。
目つけの練習が必要だということでもある。小中学生に対しては打席内の技術として目つけ、全野球人に指導していきましょう。
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