投手論
吉井理人
【第4章 エースの条件】
[ウエイトアップの意義]
・当時のトレーニングは、どこの球団も全ての練習が終わった後に行われる。おまけのようあものでしかなかった。それが近鉄では、立花龍司コンディショニングコーチの下、午前中からのウエイトトレーニングがメニューに入っていて、そのおかげで体が見違えるほど変わっていく選手が多かった。
・練習しないことがかっこいいと思われていたため、健康志向の一般人の方がよほどトレーニングコーチが他球団にも多く入って来て、コンディショニング作りの重要性が浸透して言った。その結果、日本人選手がメジャーで数多く活躍できるようになった。
ウエイト信者のプロ野球選手が多くなっている。それはとても良いことだと考えるが、問題もあり、中学生や小学生まで一般的な「筋トレ」なるものが流行ってしまうことである。基本的に指導者は世の中で流行っていることをよく考えずに選手に落とし込むことが多いと考える。
しかし、ゴールデンエイジというものがあり、年代ごとにやるべきことが違うのである。それを野球界は早く知るべきである。無知であることは責任放棄であり、罪であることを認識するべきだ。
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