野球センスの極意
立浪和義
【第4章 同じ腕の振りで投げてこそ、意味のある変化球】
・球種が多ければいいというものでもない。打者視点から話をすると、「打ちにくい変化球=ストレートと同じ腕の振り」という結論に至る。
・もう1つ、打者が打ちにくいと感じるのは、体に食い込む変化球だ。左打者の私にとっては、45〜46ページでもお話ししたように、右投手のカットボールや左投手のシュートとなる。特にスピードの速いカットボールは、打者の手元で小さく速く曲がるため、対応が難しい。メジャーリーグで流行しているハードシンカーは変化球でありながら150キロ近い球速を記録し、右対右の対決では打者にとって厄介な球種だ。日本人が投げるツーシームとは、また違った威力とキレがある。変化球のセンスを極めたければ、「腕の振り、プラス体に食い込む変化球」の習得を意識し、練習に取り組むべきだ。
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