「野球センスの極意」51

野球センスの極意

立浪和義

【第4章 投手・捕手センス解説&列伝〜バッテリーの野球センス】

[試合をメイクするセンスを持った岩隈久志、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太]

・メジャーで結果を残す投手から感じるのは、試合を作る投球センス。アメリカでは、先発投手が6イニング以上を投げ、かつ自責点3点以内に抑えた時に、「クオリティ・スタート(QS)」が記録される。この指標からもわかるように、試合を作ることへの評価が高い。0点で抑えるのが理想だが、屈強な打者相手では、現実には難しい。ビックイニングを作らせずに、6回3失点でまとめることができれば、一定の評価を得られる。

QSのような考え方が日本では通用しない。試合の最後、勝っているか負けているかに集中しすぎである。野球は、チーム成績を見るより、個人成績にもっと目に向けるべきだ。先発投手はQSを目指すべきだ。試合に勝つ負けるではない。

・ローテーションを守るには、試合を作るセンスに長けていること。ヒットを打たれようが、過去と割り切り、表情を変えずに、目の前の打者に集中できる能力だ。

・例えば、田中投手の場合、武器であるスプリットの落ちが悪いと思えば、ツーシームやスライダーに切り替えられる。そうして投げていくうちに、中盤からスプリットの調子が戻ることもある。

・なお田中・前田両投手らは、先発でのゲームメイク能力に加え、前述のように、フィールディングや打撃の才能も豊か。総合的な野球センスを待ち合わせている点も、評価したい。

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#野球 #baseball

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投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

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