野球センスの極意
立浪和義
【特別対談Part2 金子千尋×立浪和義 投手センス・バッテリーセンス論】
[タイミングをずらす技術]
・常にやるわけではないですが、体重移動の時に軸足である後ろ足に乗る時間を長くすることはあります。多分、コンマ何秒の差ですけど、その差でバッターのミートポイントが5センチぐらいずれることもあると思うんです。
・長くやっていると、安全なプレーを選んでしまう自分がいます。〜ノーアウト一塁でのバント処理。二塁でアウトにできるのが一番いいのはわかっていますけど、アウトにできなかった時のリスクが、どうしても頭に浮かんでしまうんです。最近は、1アウト二塁からバッターをどう抑えるかを考えることの方が多いですね。
なるほど、リスクマネジメントという考え方を野球にもっと広がってほしい。0-100の理論になりがちな野球界に金子選手の意見は重要だ。
・なるほど、固いね。「これでキャッチャーからの返球が捕れるの?」と思うぐらい固い。試合の中で、打球をしっかり掴んで捕る機会は滅多にありません。それよりも、強いピッチャーゴロに負けずに、グラブに入ってくれることを重要視しています。
・僕は下に落とすだけですね。落とすことで、体を縦に使えて、腕も縦に振ることができます。グラブを引くとどうしても体が横回転になり、腕も横振りになりやすいと思います。
これは、もっと野球界に広がるべきだ。
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