洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【第3章 変化 変化を続けられた者だけが生き残る】
[洞察25 変化するときは「ゼロ」からの勝負]
・たとえ打撃改造に失敗して1割しか打てなくなってもいいから、3割を目指そう。そう考えて取り組んだのが、今まで積み重ねてきたものを捨てて「ゼロベース」にすることだった。丁か半かの勝負に挑むのなら、それまでの感覚が変化の邪魔になってしまうと考えたからだ。
・詰まることを恐れない。この発想の転換が私を変えた。キャンプでは最後まで球場に残り、中西さんが投げてくれるボールを日が暮れても打ち続けた。シーズンが始まってからも神宮球場の室内練習場に一番乗りして打ち込んだ。次第に新しい打撃フォームが固まっていった。
・野村克也監督は「変化を恐れないのが一流」と話されているが、私は「変化」とは「勝負」を懸けることだと思っている。安全を確保していては本当の意味で変化する事は出来ない。丁か半かの勝負を懸けなければ、大きな成果を得る事は出来ない。中西さんの指導を受けて変化する事が出来たのも、それまでの実績を捨てて、「ゼロベース」にすることができたからだった。
・忘れてはならないのは変化の前には自己分析が必要ということだ。自分の力量がどれほどあり、何が不足しているのか。現状を分析できていなければ、変化しようにも回り道となってしまう。
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