洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【第5章 役割 自分の役割を見つけ、果たす】
[洞察52 点がつながって線になる]
・2番打者の役割とは何か。言うまでもなく、走者がいる場面では、送りバントや右方向への打撃で次の塁に進めること。走者がいない局面では、ヒットを打ち、四球を選んでクリーンアップの前に出塁することが求められる。基本的には置かれた状況に対応した打撃ができる、器用な選手が置かれることが多い。
”言うまでもなく”後が私の中でも常識ではない。
・一度など、真中が3打席連続で回の先頭打者で初球を打ってセカンドゴロに倒れたことがあった。1番の真中が初球で倒れた分、今度は2番の私が打席で粘れなければならない。3番打席はさすがに待つだろうなと思ったら、また初球を打ってセカンドゴロだった。〜「マンさん(真中の愛称)、ちょっとやめてくれよ」と言うと、「だって2打席続けて初球アウトになったら、相手(バッテリー)は次は初球を打たないと思っているでしょ」と返ってきた。いかにもポジションな思考をする真中らしい言葉である。
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