洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【第6章 指導 結果を出す指導者の言動】
[洞察55 指導者が待つべき言葉の力]
・指導者にとって、言葉は重要な意味合いを持つ。指導者が発した言葉が何気ない一言であったとしても、指導される側は言葉の意味通りに、あるいはそれ以上の意味を持って受け取ることがある。
・そんな中で一つだけ言えることがあるとすれば、最後は選手本人に選ばせなければならないということである。〜例えば、守備練習である。選手に「今日はゴロを捕球する練習を100球やろう」と一方的に指示を出すのではなく、「今日の練習は何球ぐらいやろうか?」という問いかけをする。それに対して選手が「100球やります」と答えれば、選手が設定した分だけの練習に付き合うのである。
・コーチに指示された通りに練習をこなすだけの関係になってしまっては、選手は「言われた通りにやっているのに何で上達しないのだ」と不満を持つことに繋がる。果ては「言われた通りにやったから、疲れが出てしまった」と失敗の言い訳をする選手もいるかもしれない。そんな受け身の姿勢では、いつまでもたっても上達することはできない。
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