洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【第6章 指導 結果を出す指導者の言動】
[洞察56 育成という言葉が独り歩き]
・選手の育成を重視すべきか、それとも、試合での結果を重視するべきか。どちらか重要かと問われれば、どちらも重要だとしか答えようがない。〜少年野球の年代では、試合で経験を積まなければ、実践の中でルールを覚えることができない。練習でのモチベーションに繋がる成功体験を得ることもできないだろう。
・結果を考えて逃げ道を作ってしまうと、本当の意味で前進することはできない。自分では真っ直ぐに進んでいると信じていても、実際には斜めに進んでしまっていることもある。アプローチの仕方を間違えば、目的地から遠ざかってしまう。
・育成も、結果も、両方を求めていいはずなのである。これは、選手を指導する際に長所を伸ばすのか、短所を直すのか、という問題にも通じるように思う。
・もちろん、短所を直そうとすることで、選手個々が持っている長所が失われてしまうという考え方もあるだろう。しかし、野球選手は欠点を直さなければ試合で使ってもらえないのだから、短所を直しながら、長所を伸ばすことが必要だと思うのである。
・5段階評価のチャート表があるとして、一点に集中したからといって5まで達するかはわからない。全ての項目で5になるよう、全力で追いかけてもいいはずなのである。
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