洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【第6章 指導 結果を出す指導者の言動】
[洞察66 受け売りで始まる技術習得]
・上司は部下の専門分野に強くなければならない。〜部下から質問を受けた際や、部下が壁にぶつかっているときには「それは、こうした方が良い。なぜなら、こういった理由があるからだ」と部下が納得する理由とともに解決策を示すことができるのが、本来の上司の姿といえるからだ。
・プロ野球のコーチの仕事にも同じことが言えるだろう。選手から技術的な改善点を質問されたときや、壁いぶつかっていると感じた時には、選手が納得する理由とともに方法論を示すことができなければならない。コーチという仕事を全うするためには、担当する分野について勉強し、選手からのどんな問いかけにも答えられる知識を身につけておきたいものだ。
・それよりは「申し訳ないが、今はわからない。いろんな人に話を聞いて勉強してみるから、少し時間をくれないか」と素直に認める指導者の方が信頼できる。
私も同じ意見である。そして、自分のために選手はどんどんフィードバックをしていただくようにしている。それが、自分を指導者として成長させてくれるからです。
・その選手は驚いて聞いていたのが、しばらくすると、同じ話を自分の意見として他の選手に話しているのを見て、驚いてしまった。〜誤解して欲しくないのだが、これは全く悪いことではない。〜むしろ、技術を習得する上で素晴らしいことである。〜私との会話にヒントを得て技術として身につけ、実感を得ていたのだろう。実際、試合では素晴らしい成績を残していた。〜受け売りも平気な顔で話せるようになれれば、一流なのである。
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