洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【おわりに】
・グラウンドに目を向ければ、今のプロ野球には深みが失われてしまっているように感じる。速球の速いボールを投げる。打球を遠くに飛ばすという部分では、トレーニング方法の改善などもあって昔よりも優れているかも知れない。どちらも野球の原点であり、競技の醍醐味は増しているとも言えるだろう。
・長い歴史の中で築き挙げてきた「プロ野球らしさ」は薄れてしまっているように感じる。プロ野球は「やるか、やられるか」の世界である。1球に選手の家族全員の生活を懸けて戦っている。選手のアスリート化が進み、そういった勝負師としての側面が薄れてるのは残念でならない。
・野球は他のスポーツ化に比べ、弱者が強者に勝つ確率が高い競技と言える。
なので、リーグ戦で行うべきスポーツであると言える。高校野球は野球の本質を捉えていない事になるし、選手を故障させやすい環境にもあると思う。
・時代の変化を受け入れなければならないことは理解しているつもりだが、「プロ野球らしさ」の魅力を伝えていくことも野球への恩返しだと思っている。
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