吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ
吉井理人
【はじめに】
・自らの経験だけで頼っていては、限界がある。コーチングを専門的に勉強しなくてはいけないと感じ、北海道日本ハムファイターズの投手コーチを一度辞めた後の2014年の筑波大学大学院の門を叩いた。〜14年春から2年間学んだことは大きかった。専攻は体育学だ。野球だけでなく、他の競技の指導方法や心理学、人体の構造や筋肉の各部位がそれぞれどんな働きをしているのかなど、内容は多岐にわたった。
外に学び続ける姿勢。プロ野球の指導者にも、少年野球の指導者にも真似てほしい。そして、選手は学んでいる指導者から野球を習うべきである。自分の人生の投資を自分で決める力を身につけよう。
・僕の指導の根幹にあるのに「選手の主役」ということ。〜選手の待つ理論を尊重し、邪魔になるようなことはしない。精神的にも肉体的にも気持ちよくマウンドに上がれる環境を整えることに力を注ぐ。〜「ああしろ」「こうしろ」と一方的に命じることが日本のプロ野球界では今も多い。逆に、米大リーグは良い意味で言えば「選手任せ」、悪く言えば「ほったらかし」なところがある。僕のやり方は、このどちらでもない。〜重視しているのは選手とのコミュニケーションだ。これはコーチングのあらゆる場面で最も重要である。
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