「吉井理人コーチング論」14

吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ

吉井理人

【第2章 「振り返り」作業】

[「振り返り」はポジションな話題から始める]

・僕の問いかけに、その場にいた選手たちは、みんな「メンタルが一番」だと答えた。〜僕は違うと思った。だから「体力じゃないかと思うんやけど」と投げかけてみた。そうしたら、みんなが考えはじめた。そこである選手がこう言った。「そうですよね、健康で体力があれば、技術の練習もたくさんできますし、それに伴ってメンタルもよくなりますね」僕は心の中で「しめしめ」と思った。

私は、技→体→心の順番だと考えている。どの技術を伸ばしたいかまず決める。中学校までは技術を中心に考える。高校生以上は、それに必要な体力的要素を考え、トレーニングしながら技術を伸ばす。高校生以上になったら確かな技術と体力の上に心を宿せるようにトレーニングする。

・日本は米国と比べ、議論に慣れていない。学校の教育システムの影響もある。議論する、討議する機会が少ないのだ。それが、他人と違った意見を表明することが憚られるような空気を作っていると思う。

・その場は物別れに終わっても、帰り道でそれぞれが考えるだろう。「あいつはああ言っていたけど、俺は違う」とか。そういったことの繰り返しが、思考を回す訓練になる。

・僕はあえて何も言わず、ほうっておいた。「このままでは本当にやばい」と彼は自分で気づかなければならない。自分で気づいて、意識に焼き付ける必要がある。それができないのなら、プロの世界には入られないだろう。

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#野球 #baseball #新潟 #野球

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投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

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