吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ
吉井理人
【第3章 目先でなく、トータル】
[監督との口論は人目のないところで]
・残念ながら、結果は思った通り失敗だった。監督は、すぐに諦めた。「そんな覚悟でやるなら、もう協力しませんよ」と一言、文句を言ったのを覚えている。〜監督とのコミュニケーションは重要だが、注意すべき点がある。穏やかに話し合っている場面はいいのだが、そうでない場面は選手に見られてはいけない。
・僕はテレビのインタビューで監督の投手起用法を批判するようなことを言ってしまった。確か、「ブルペン陣は僕が守る」と言った言葉だったと思う。最終決定権者として、栗山監督も黙っていられないのは当然だ。「どういうつもりだ」と迫られ、自分も熱くなって言い返してしまい、口論になった。溝がさらに深まってしまった。監督とコーチの仲たがいで、選手たちのパフォーマンスに悪影響を与えるわけではいかない。一度チームを離れようと、退団を決意した。
next:
back:
#野球 #baseball #新潟 #柏崎