「吉井理人コーチング論」29

吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ

吉井理人

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【第4章 「個性」の見極め】

[平均値を目指さず、「非常識」を目指す]

・データの読み方には注意が必要だ。プロ野球界でも誤解があるようだが、単純に回転をあげればいいという話ではない。目指すべきは「非常識」な球だ。〜平均値に近い球というのは、言い換えれば「打者が見慣れている球」だ。〜速球にしろ、変化球にしろ、平均値から外れている方が、その投手だけが持つ特殊な球になる。そういう球を持っている投手は強い。

私も、ジャイロボールを扱う投手に出会った時に非常識の大切さを知った。しかし、彼はジャイロボールをフォーシームに治したいと言ってきた。私は、ジャイロボールを生かしたいと考えていたのだが、やはり平均を求めたくなる日本社会なのだと感じた。その彼になぜフォーシームに治したいことを認めた。なぜなら、彼は調子が悪いとスライス回転のボールになって、ボールが垂れてしまうのだった。個性と個性のコントロールというのは諸刃の剣なのだと感じた瞬間だった。

・回転数を上げることは、多少できるかもしれないが、球速を落とさずに回転数を落とす方法は、僕にはわからない。〜もし回転数の少ない球を投げているのであれば、回転を上げる努力をして平均値に近づこうとするよりも、逆に回転の少ないことを生かす方法を考えるだろう。

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#野球 #baseball #新潟 #柏崎

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投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

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