吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ
吉井理人
【終章】
[指導者は学び続けなければならない]
・選手のせい、選手が悪い。野球界ではこう考える指導者が大手を振って歩いている。本当は、違う。選手ができないのは、指導者の責任が大きい。
・筑波大学大学院で学んでいるとき、サッカー指導の研究をされている方と食事した。その際、このことが話題になった。サッカー界では、「選手ができないのはコーチの責任」が常識なのだそうだ。コーチとしての役目を果たしていないと見なされる。野球界の常識とは全く逆だ。
・小学生や中学生を指導するのは、はっきり言ってプロ選手を指導するより難しい。中学1年生はまだ成長期が来ていない子どもも多いのに比べ、3年生にもなれば背も高くなっている。年齢差は小さいが、体格、体力はまったく違う。僕が参加させてもたったクラブは、技術的にも差が大きかった。そこそこレベルの高い選手もいれば、まだ競技を初めて1年にも満たない選手もいる。下手だけど、野球が好きでプレーしているという選手もいる。それぞれに合わせたアプローチを考えなくてはならない。本当に、いい経験をさせていただいた。
・基礎的なことを身につけるには反復練習が必要なのだが、子どもたちは同じことばかりやらせていると飽きてしまう。集中できていないと、効率も悪くなる。うまくモチベーションを上げていく働きかけも必要だ。
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