「吉井理人コーチング論」61

吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ

吉井理人

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【終章】

[勝利優先は「詰め込み」を招く]

・実際にはどうだろうか。アマチュア球界では指導においる暴力の禁止や、フェアプレーの大切さ、競技を通じた人間教育などを掲げている。とても大切なことだ。しかし、グラウンド上ではそれが無視されていることもある。定期的にアマチュア球界の処分者が発表され、新聞に掲載されているのだが、内容を見ると、指導者による暴力が未だに多い。とても残念に思う。直接的に暴力を使わなくても、強権的、脅迫的な指導はまだまだ目につく。

激しく同意である。指導=脅迫だと思っているのではないかと思う人もいる。指導者としてより人間として信用に値しないと考える。野球界からこのような指導者がいなくなることを望む。

・米国のある大学のスポーツチームを対象にした実験で、脅迫的な指導方法によって成果が出るという論文を読んだことがある。ただ、これは同時に、3ヶ月くらいの短い期間に限られた話だそうだ。「コーチが怖いから頑張ってやる」は、長期的なモチベーションにはならない。高校も中学も3年間しかない。こういう指導方法を用いているのかもしれない。ただ、卒業後、そう言った指導を受けた選手がどうなるかについては、その指導者が責任を負うことはないのだ。

脅迫的な指導方法が、短期的に結果が残り、その後、成長が見込めないのであれば、「指導者のためにチームがある」と考えているとしか思えない行動ということになるだろう。選手のことを考えれば、現状の結果より、未来を優先しなければいけないのは明確だ。そのような指導者は野球界から排除されるべきであろう。少なくても、私はそうならないようにしたい。

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#野球 #baseball #新潟 #柏崎 #体修塾

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投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

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