吉井理人コーチング論 教えないから若手が育つ
吉井理人
【終章】
[研究で「常識」も見直させる]
・野球にかかわる研究は日々進んでいる。これまでの常識や、なんとなくこうじゃないかなと思っていたものが、実は違っていたりする。
・投手自身が「思い切って腕を振りました」と言ったりもする。だが、バイオメカミクス(生体力学)の視点で言うと、「振る」と言うより「振られている」の方が正しい。
私も選手には「腕を振れ」ではなく「身体を振れ」と指示することが多いです。
・通常よりも重く作ってあるマスコットの使い方にも、少々誤解がある。研究によれば、重いバットを振った後に普通のバットを振ると、スイングスピードが上がったように思うのだが、それは錯覚なのだという。変わらないか、ちょっと落ちるのだそうだ。実際にスイングスピードを上げるためには、運動神経に関わってくる話なので、通常よりも軽いバットを振る練習をした方がいいと言う。重いバットを振り込むことで筋力はアップするが、スイングスピード向上には直結しない。nextバッターズサークルでマスコットバットや重りをつけたバットでスイングをしているのは、固まった筋肉をほぐすくらいの効果なのだ。
インプットの多くの時間を「ノックバット」を振ってもらっています。振込はノックバットが一番いいです。ヒッコリーの木製ノックバットが最高です。
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