絶対的エース育成論
佐藤義則
【第1章 田中将大 闘将をして”24勝0敗を作らせた男”と言わしめた辣腕の全貌】
[運をも味方につける]
・次のカードを初戦、つまり開幕4戦目に田中が投げたことで、俗に言う裏ローテーションに入ったのだ。つまり相手のエースはすでに開幕で投げているため、田中がエースと当たらずに登板することができたのも運だ。27試合登板があった中で、相手チームの先発したピッチャーは計25人。その中で二桁勝利をマークしたのは西武・野上、交流戦で対戦した巨人・内海と阪神・藤浪の3人だけ。
・それぞれのチーム事情もあったと思うが、ともに15勝を挙げたソフトバンク・摂津とオリックス・金子、11勝の西武・岸といったエース級とは、遂に一度も投げ合う機会がなかった。田中が先発し楽天が先制点をあげようものなら、相手チームからは落胆の色が出始める。それどころか相手先発の顔ぶれを見ると、怪我なのか休養なのか知らないがレギュラー数人が欠場していることさえあった。
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